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蛇紋岩植物宝庫のお山
2018年6月10日、北海道旅行のついでにお山に登ってきました。

北海道の山々には毎年のように訪れていますが、このお山は初めてです。北海道様似郡様似町にある、アポイ岳(標高810.5m)に行ってきました。
アポイ岳・・・アイヌ語らしい山名です。諸説あるそうですが、火のあるところ・・・というような意味ではないかとのことです。豊猟の火祭りが語源だとか。名前のインパクトもそうですが、青レンジャーはずっと登りたかったお山です。何でも高山植物の固有種の宝庫だとか。
山が「幌満橄欖岩」と呼ばれているかんらん岩でできており、特殊な自然体系となっていることから、1952年に「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定されたたそうです。標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として有名で、花の百名山にもなっています。毒性が強い土壌でも大丈夫な高山植物が育ったお山ということです。標高800mちょっとで高山植物が咲くって~本州では考えられないです。通常、固有種は山の奥の奥地にひっそりと眠っているイメージですが、アポイ岳は日帰りのお山で、その日帰りのお山に固有の高山植物がたくさん咲いているなんて、コレはぜひ見に行かないと。

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で、アポイ岳の主要登山口であるアポイ岳ジオパークビジターセンターです。ここで標高80mです。
アポイ岳は襟裳岬まで30㎞くらいの所に位置しており、アポイ岳ジオパークビジターセンターは海岸よりわずか1㎞程しか離れていません。かなり海沿いにあるお山です。
アポイ岳まではもちろん、青レンジャーはレンタカーを使いましたが、一番近い空港となると、新千歳空港かとかち帯広空港か・・・便数が多いのはだんぜん新千歳空港なので、新千歳空港からレンタカーを借りて、前日に浦河市内のホテルに泊まり、朝一番でアポイ岳ジオパークビジターセンターまで来ました。青レンジャーは何度も北海道に来ていますが、こんなに襟裳岬近くまで南下したのは初めてです。せいぜい幌尻岳に登りに来た時に新冠町まで行ったくらい。こっちの方は宿泊施設も少ないし、表だって有名な観光地もないので(馬は有名だそうですが)なかなか来るのが難しいです。しかも、新千歳空港からアポイ岳登山口まで3時間はかかります。。。遠いね。。。
さらに、週末に台風4号、5号のおかげで、全国的に荒れた天気でアポイ岳周辺は曇り。。。雨は降っていないのですが、景色は楽しめないことを覚悟し、登りたいと思います。
お天気も芳しくなく、こんなに遠い場所にも関わらず、登山口にはすでに10台くらいの車が駐車されていました。

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現在咲いているお花が写真付きで紹介されています。
アポイ岳に行ったらぜひ見たいお花の1つ、ヒダカソウ。北岳のキタダケソウと同じく北海道啀山(キリギシヤマ)のキリギシソウと同系列のお花。花期が5~6月なんですが、あああ、もう咲いていないんでしょうか?残念ですが、他にも固有種がたくさんあるので、何に出会えるか楽しみにしたいと思います。

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しばらく砂利道の林道を歩くと、小川を渡渉し、登山道に入ります。帰りはこちらの小川で泥を落とせるんですね。何ともご丁寧です。

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1合目です。アポイ岳には1合ずつ標識があります。緩やかな登山道です。最初がこんなに緩やかだと、後から急登になるのかな。

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あああ~
これはミヤマハンショウズルではないですか~。青レンジャーあんまり見たことないです。アポイ岳の川沿いに少しだけ咲いていました。

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3合目です。まだまだ緩やかな登山道です。

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4合目付近です。高山植物はまだか~。そろそろ樹林帯を抜けてほしい。

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おお、どうやら避難小屋のある5合目に到着したようです。5合目は開けているようです。

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雨は降っていないですが、ガスガスの景色。登山道脇にはヤマツツジの群生がありますが、そろそろ高山植物が出てきそうですが。。。

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ありました~アポイアズマギク。
普通のアズマギクとの違いがよくわかりませんが、このお花は5合目~頂上付近までずっと咲いていました。お写真のお花は赤紫色ですが、白い物もありました。

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辛うじて海が見えました。お天気がいいと、もっと良く見えるんだろうな~。

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6合目は少し樹林帯です。ヤマツツジが良く咲いていますね。

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毒へび注意看板。ど、毒へびいるんだ。。。青レンジャー、クマさんよりも怖い。。。

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7合目です。登るにつれてガスがひどくなってきました。。。

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瑞々しいヒロハヘビノボラス。へびも登れない程ツルツルの木でしょうか。

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キンロバイ。早池峰山や北岳~北岳山荘の間で良く見ました。

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チシマキンレイカ。ハクサンオミナエシよりも小ぶりです。

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馬の背お花畑に着きました。さらにどんなお花に出会えるんでしょう~。

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キタヨツバシオガマ。ヨツバシオガマと厳密に区別しにくいとか。

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高山植物とともに、ず~っとヤマツツジが咲いています。ここまで咲いていると圧巻ですね~。

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今年初のチングルマ。アポイ岳ではすでに綿毛になったものも多かったです。早いな~。

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ここからは固有種のオンパレード、アポイゼキショウ。ころんころんの水滴ができていました。

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アポイカラマツ。なんだこれ~見たこともない植物です。

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もうすでにお花が終了したものがたくさんあったので、何かな・・・何かなって思っていたら、咲いていたのが少しありました。サマニユキワリですよ~。きゃわええ~ですね~。似たようなお花にヒダカイワザクラもありますが、こちらは5月が花期だそうです。

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青レンジャーの大好きなミヤマオダマキ。チングルマとサマニユキワリの残骸とのコラボです。

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梅雨に濡れてヤマツツジも生き生きしています。

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分岐点に来ました。幌満お花畑は下山時に寄るとして、登りは頂上を目指します。

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8合目です。どうやら先に見えるガスがかかったお山が頂上の様ですね。

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北海道に来たと実感するお花、エゾイソツツジ。北海道では山や硫黄が噴き出す土壌によく咲いているお花ですが、本土には一切咲かないです。

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9合目あたりです。頂上まであと少し。

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着きました~、アポイ岳山頂。
アポイ岳山頂は樹林帯の中なんですね~。頂上は50人くらい休憩できるような平らな場所です。20~30人程休憩されていたので、青レンジャーも少し休憩して幌満お花畑方面に向かいましょう。

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頂上から幌満お花畑の登山道は狭くて草がわさわさしています。青レンジャー御用達のレッグウォマーがほつれてしまいました。
ここにもヤマツツジがたくさん咲いていて、緑とヤマツツジの対比がキレイで何度もお写真を撮ってしまいました。

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あら、いつの間にか襟裳岬が見えてきました。近いですね~。

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幌満お花畑です。このあたりにヒダカソウが咲くそうなのですが、よ~く目をこらしても、残骸は見つかりませんでした。。。
幌満方面には通行止めで下山できず、ここからは7~8合目あたりの分岐点までトラバース道を歩くことになります。

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様似の海岸線。お昼近くになり、ガスの晴れ間も見え始めました。

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トラバース道は概ね樹林帯の中です。ゴゼンタチバナが良く咲いていました。

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まさかこんな場所にエゾサクラソウが見られるなんて思いませんでした。花期はかなり終盤でしたが、そこそこの数が咲くようです。

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分岐点まで戻ってきました。まだまだこれから登られる人もツアーの団体様も続々と登られてきています。アポイ岳は人気のお山なんですね。

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ヒダカソウは見られませんでしたが、たくさんの固有種に会えて満足です。もう少しお天気が・・・いやいや、雨が降らなかっただけましか。

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5合目の避難小屋。一応携帯トイレブースがあります。

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昼頃になって5合目から山頂が見えるようになっていました。

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小川で靴を洗い、登山口まで戻ってきました。



6:50 アポイ岳登山口
7:05 1合目
7:30 2合目
8:15 5合目避難小屋
8:45 7合目
9:20 8合目
9:50 アポイ岳頂上
10:30 幌満お花畑
11:00 分岐点
11:40 5合目避難小屋
12:55 アポイ岳登山口
(休憩時間30分を含む)



計 6時間5分の山旅でした。



<総論>
ヤマツツジが群生すると感動する。
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